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家屋調査とは何をするのでしょうか?

看護部長 橋本より
残暑で暑い日が続いています。戸田市でも連日35℃を超える暑さになっています。(猛暑日なので屋外歩行は禁止で患者さんも辛い毎日です💦)
前回お話していた「家屋調査(かおくちょうさ)」のことを少しお話させていただきます。

「家屋調査とは、患者様が主に回復期病院から自宅へ退院する際、病院で担当していた理学療法士と作業療法士、看護職、社会福祉士が同伴して病前と体の変化を踏まえて必要な場所に手すりや踏み台設置等を提案すること」です。
当院でも、月に5件程度実施しています。退院する1か月前頃に行っていることが多いです。
まずは病院から自家用車で自宅へ・・この時に自家用車の乗り降りをリハビリスタッフから指導を行います。自宅に着いたら、駐車スペースから玄関までの道にはどんな障害物があるか?、玄関にはどのくらい段差があるのか?を観察します。
玄関までの道のりに飛び石/石畳、鉢植えなどがあると歩行や車いすが通れない可能性があります。また、玄関の段差によっては座って靴の着脱ができたり、立って行うようアドバイスすることもあります。
家の中にお邪魔させて頂いたら、退院後に一番長く過ごすスペースを拝見してベッドの配置やベッド周囲での動線を確認します。他にもトイレまでの動線やトイレでの排泄動作が出来そうか?、浴室や階段なども確認して家族が介助する場合はその場でアドバイスしています。

トイレや壁に手すりを付けたい、車いすをレンタルしたいなどの声には改修業者やケアマネージャーも参加しているので、相談に乗っていただきます。
患者さんの中には、退院までに麻痺の状態やADL状態に課題が残されていますが、家屋調査に参加したことで「もっとリハビリを頑張ろう」とモチベーションを高めておられます。

次回は、毎年恒例の夏祭りについてお伝えしようと思います。

皆さま読んでいただきありがとうございます。